ysajixのブログ

個人的な日記の延長です。気楽に読んでください!

太陽寺での修行体験

 

こんにちは、じっくすです。

 

今回は埼玉県秩父市にある、太陽寺というお寺で修行体験をしてきたのでその内容や感想を書いていきます。

 

そもそも修行体験ってなんでしょうか?

修行にも様々な内容があり、座禅・写経・滝行・断食などがあります。

実施しているお寺や施設によっても体験できる内容が異なり、1つだけ選んで日帰りできたり、宿泊しながら体験したりと自分に合った内容を選べます。

 

今回はその中でも座禅、読経、写経、法話などを宿坊に泊まりながら体験できる「太陽寺」というお寺に泊まらせていただきました。

 

 

なぜ修行しに行くの??と思いますよね笑

それは人によって様々な理由がありますが、私としては単純に非日常を体験したかった、修行しに行ってきたって言ってみたい、とかかなり不真面目な動機でした笑

電波もなかなか届かないような場所にありますので、俗世から離れてリフレッシュしたい、とかいったん全てのことを忘れたい、とかいう理由で来ている人もいました。

 

 

さて、まず場所から。

太陽寺の最寄り駅は秩父鉄道の終点、「三峰口」という駅になります。

池袋を経由して行ったのですが、そこから約二時間くらいです。

秩父鉄道はICカードが使えなかったので、現金をカードに入れすぎて乗れないということが無いように注意してください。

三峰口からは何通りか行き方があるようですが、予約の時に送迎もお願いしておけば電車の到着時刻に合わせて来てくださるので、徒歩で来る人はそれが一番いいかと思います。車で約30分ほど行くとようやく太陽寺に到着です。

 

ちなみに予約は電話です。

山奥にあるせいか少し聞き取りずらかったです笑

ホームページに書いてあるので、気になった人はそこから電話してみてください。

 

f:id:ysajix:20190521183112j:plain

江戸時代の建物のようで、かなり趣がある


 

 

太陽寺に着くと住職さんが出迎えてくれ、少し休憩した後すぐに写経に入ります。

軽く説明を受けてから取り組めるので初心者でも安心でした。初めての写経でしたが、縁側に座りながら淡々と筆を進めていく過程は、自分が無になったようなどこか心地よい気持ちでした。

 

f:id:ysajix:20190521183203j:plain

けっこう難しかった。持って帰るか置いて帰るか選べます。

 

それが終わると次は読経です。

紙を渡され、住職さんが読み上げるのに合わせて自分もお経を読み上げます。意味は正直まったくわかりませんでした笑

少し厳かな雰囲気になるので、ここで初めて「自分は修行に来たんだな」と改めて実感しました。その日は私を含めて10人の宿泊者(男性3、女性4、うち3人は海外のお客さん)がいたのですが、みんなで声をそろえて読み上げるため一体感が生まれ、なんとなく心的距離が近くなったような気がします。

 

 

それが終わるといったん休憩です。

お寺の周りを散策する人、談笑する人、ぼーっとする人、本を読む人、絵を描く人。みんなが自分の時間を過ごしていました。住職さんも含めてアットホームな雰囲気なので、みんなストレスを一切抱えることなく過ごすことができていたみたいです。

ちなみに上に挙げた中で自分はどのように過ごしていたかというと、、、、縁側に座ってぼーっとしていました笑

この時間は夕方で月も見えはじめ、風が心地よく絶好のぼーっと時間でした。

 

 

そうこうしている間に住職さんが精進料理を作り終え、夕食の時間です。

お肉はなかったものの、意外に食べ応えがあり、何よりどれもがとても美味しかったのです。

大根にも高野豆腐にも味が染み染み、みそ汁は具沢山で、お米はつやつや。変な調味料は使っておらず味付けはシンプルなので、ご飯ってこんなに美味しかったんだと思わされました。

その時初めて周りの人たちと話したのですが、年齢や地域や経歴含めてどの人も普通に生活していては話す機会のないような人たちだったので話していて楽しかったです。

f:id:ysajix:20190521183331j:plain

ご飯みそ汁はおかわり自由。どれも大変美味しかった

 

 

食後は法話の時間。

住職さんが仏教についてお話してくれます。

ただ、その時海外の方もいたのでこまめに英語に翻訳しなくてはならず(アメリカに住んでいる日本人の方が随時翻訳していました。本当にすごいです)、話は思ったよりすぐに終わりました。ただ、日本語で説明されてもよく理解できませんでした。笑

もうちょっと住職さんのお話を聞きたかったなーとは思います。けれど、その日は中国の道教のお寺からも女性のお坊さんが来ていて、彼女たちが現地の音楽を演奏してくれたのです。とても豪華な演奏会でした。

 

 

これで1日目が終わりです。

 

 

二日目の朝。

5時に起きて住職さんの飼っている犬を連れて朝日を見に行きます。

普段早起きは決してしないのですが、自然の中だから空気がかなり美味しいし、犬は人懐っこくて元気で癒されるし、山の上から見る朝日はめちゃくちゃきれいだし、こんな清々しい朝は初めてのことでした。

 

f:id:ysajix:20190521183425j:plain

 

帰ると住職がコーヒーを持ってきてくれました。

私は縁側に座ってコーヒーを飲みながら自然を眺めることのなんと贅沢なことか!

 

 

その後は座禅の時間です。

やる前はたたあぐらをかいて目つむっているだけかと思っていましたが、かなり細かくやり方が決められているようでした。私たちは初心者だったので時間も短めに設定してくれたみたい。

一区切りすると、朝食までは自由時間なのですが、かなり景色のいい窓側にも座布団が置いてあり、そこでも座禅ができるとのこと。美味しい空気を吸いながら座禅をすると、とてもリラックスできました。

 

f:id:ysajix:20190521183452j:plain

窓際の特等席

 

この後は帰宅時間まで朝食を食べるだけです。

1日目の16時頃から始まって、変えるのは2日目の10時半。計18時間半という短い時間だったものの、内容はとてつもなく濃かったように思います。

 

 

修行体験できるお寺によって雰囲気は違うと思いますが、このお寺では終始和やかな雰囲気。実は上に書いてきたようなことも全て自由参加なようで、過ごし方は自分次第。普段そんな疲れているわけではないですが、こんなにリラックスできたのは初めてのように感じました。

 

さて、太陽寺での生活の感想です。

一言で表すと、非常に満足でした。

非日常の体験、自然に囲まれて都心での生活を忘れられる立地、参加者や住職さんたちとの交流、どれもが予想の何倍も良かったです。

私たちの普段の生活はいろんなことに縛られています。仕事だったり、人間関係だったり、悩みは尽きません。特にSNSでどこでも誰でも繋がれる現在は、本当の意味で1人になれるタイミングがほぼありません。

でも太陽寺での生活は違います。全てを忘れて目の前の修行に集中できる。電波も届かないからネット上で誰かと繋がっている必要もない。

ここにいると、本当に現代って幸せなんだろうかと考えさせられます。確かに昔に比べると便利になったのは間違いありません。仕事を楽にする製品は開発され続けていますし、昔はなかなか連絡の取れなかった遠くの人とも簡単に連絡を取れるし、都市部は様々なお店が集約していてほしいものはすぐ手に入ります。そういった情報やモノ、カネにあふれた生活は本当に幸せをもたらしてくれるのでしょうか。そういった様々なことが溢れた今こそ、太陽寺みたいな場所が現代人には必要な気がします。

 

 

皆さんの中で普段の生活に疲れていたり、幸せについて考え直したい、非日常を味わいたいという人がいたらこの場所はとてもおすすめです。

きっと素晴らしい体験と発見ができることでしょう!

 

 

 

ここまで読んでくださってありがとうございました。

また次回お会いしましょう!

 

太陽寺HP http://www.taiyoji.com/