ysajixのブログ

個人的な日記の延長です。気楽に読んでください!

また、同じ夢を見ていた 住野よる著

お久しぶりです。じっくすです。

今日は本の紹介をします。

 


紹介するのは

住野よる著 また、同じ夢をみていた

 


住野よると言えば「君の膵臓を食べたい」が有名かと思います。

彼の文章はとても読みやすく話が綺麗なものが多いので(君膵はそうではなかった)

いくつか読ませてもらっています。

 


では、この小説について

・大まかなあらすじ

・好きなところ

・おすすめな人

を話していきます。

 


内容紹介

主人公はとても頭のいい小学生の女の子、小柳奈ノ花

ある日彼女は学校の授業で課題を出されます。

「幸せとは何か」

彼女はこの課題について、いろんな人と対話をしながら答えを探します。

廃墟の屋上で出会った高校生の南さん。

怪我をしていた拾った猫を助けてくれたアバズレさん。

引っ込み思案だけど絵がとても上手な桐生くん。

奈ノ花のおばあちゃん。

果たして奈ノ花は無事自分の幸せを見つけることができるのか。

「また、同じ夢を見ていた」とはどういう意味なのか。

奈ノ花と共に幸せについて考えさせられる小説です。

 

 

 

皆さんは幸せについて考えたことがありますか?

私はないです。笑

小学生の時にこんな課題が与えられても、きっとサッカーをすること、とか友達と遊ぶこと

とか適当に考えていたと思います。

けど奈ノ花は違いました。

小学生ながら色んな人と対話して、ヒントを得ながら自分なりの答えを探していきます。

 


私がこの小説で好きな点は以下の通りです。

1.読みやすい

まず1つ目は読みやすさです。

主人公が小学生ということもあり、文章が平易に書かれています。

また、一人一人の登場人物の描写がしっかりされているため、頭の中で場面を思い浮かべやすいことも読みやすさに寄与しています。

 


2.奈ノ花を応援したくなる

この小説は大きく2つの場面で描かれています。

学校と放課後。

小学生のときは世界がこの2つだけで構成されているから、特に学校内の生活は大事ですよね。

ただ、奈ノ花には大きな問題があります。

自分の考えが絶対正しいと思っている。

他の人は自分より頭が悪い、間違っていると思っているので彼女は友達がほとんどいません。

数少ない友達も物語の途中で離れていってしまいます。

大人の目線で読んでいると、そんな危なっかしい奈ノ花を助けてあげたくなる気持ちが出るのです。笑

 


3.伏線の多さ

私が一番面白いと思ったのはこの伏線の量と回収の綺麗さです。

色んな人との場面が出てくるので1つ1つは点なのですが、それらが最後には綺麗に線で

繋がるんです。

伏線に気づかなくても十分面白いのですが、「この人のこの発言はこういうことだったのか!」と気づけた時の楽しさがあちこちにあります。

私はこの小説を2回読みましたが、結論が分かっているほうが登場人物の発言の意味がよくわかるので、2回目の方がむしろ楽しんで読むことができました。

ここを気をつけて読むと面白いという点を、少しだけ挙げさせていただきます。

・桐生という名前

・南さんが奈ノ花に教えてくれた一番素敵な話の内容

・おばあちゃんの口癖

・また、同じ夢を見ていた

もしこの本を読む方がいたら以上の項目に気をつけて読んでみてください!

 

 

 

さて、最後にこの小説がオススメの人を紹介します

・読みやすい小説を探している

・懐かしい気持ちになりたい

・幸せについてヒントがほしい

・読んだ後気持ちのいい小説を探している

 


以上です。

 

 

 

皆さん如何だったでしょうか。

興味持っていただいた方はリンク貼っておくので是非読んでみてください。

ではまた次回お会いしましょう!

 

また、同じ夢を見ていた (双葉文庫)

観光地のお店について物申したい

 

 


どうもじっくすです。

 


お盆ですね。

私は特に休みもないですが。笑

みなさんはどうお過ごしでしょうか?

旅行に行く人も多いのでは。

 


私はこの間土日で新潟県の越後湯沢という土地へ行ってきました。

この土地はスキー場が多く、冬になるとかなりの人が来るみたいです。

夏には山の多さを生かして避暑地としても人気です。

 


確かに東京よりは涼しく、温泉もあり、お米が美味しく、お米が美味しいということは日本酒も美味しく、かなり満足できました。

ぽんしゅ館という1コインで全国の日本酒を多くて5杯ほど飲める場所があるので、日本酒好きな人は是非オススメな場所です。

また東京からも新幹線で1時間ほどであり、7000円あれば行けるのでアクセスも良好です。

 

 

 

と、このように基本的には大変満足な旅行でした。

事件は帰宅3時間ほど前に起こりました。

 


越後湯沢には駅前にロールケーキの有名なカフェがあります。

内装もかなりこだわっていて、机が大きな扉を再利用したものだったりでかなりいい雰囲気のカフェでした。

 


このとき、この旅行で私は変な運を持っていました。

それはなぜか周りの人が何かを落としたりこぼしちゃうという運です。

どんな運だよと。

具体的に説明しますと、旅館では机の上で刺身がばら撒けられ、ラーメン屋では連れが水をこぼし、お土産屋ではお釣りを落とされるなど、運がいいと呼べるほどに運が悪かったのです。

 


そんな感じだったのでカフェでもなんかある気がしていたら事件は起こりました。

店員さんがアイスコーヒーを机に落としてしまい、私にぶっかかったのです。

まあミスは誰にでもあるし、私の運が引き寄せたとしたら悪いのは私だし、コーヒーってそんなにこびりつくイメージないし、そんな気にしてはいませんでした。

 


ただ、誰かに対して迷惑がかかったのは事実で、私も自分のタオルを濡らして必死に汚れを落としましたし、汚れは取れても服はコーヒーくさいし、私はお会計の時に何かしらお詫びがあってもいいかなと思っていました。

まあ話の流れ的に結末はわかると思いますが、店を去るときも特になんの言葉もありませんでした。

 


これが地元のお客さんも多かったら違ったのかなーと思います。

地元密着型のお店だと、リピートしてもらうことが大事です。だから丁寧に接客して何度も来てもらったり、そのお客さんが友達に教えて輪が広がることもある。

 


ところが観光地はどうでしょう。

基本的にお客さんが来るのは一度きりです。

ほとんどが新しい顔。

そしたら何がおこるか。

観光客が観光先でお店を決める時に重視するのは、アクセスの良さかコンテンツの良さです。コンテンツには名物の料理や何かしらの独自の特徴が当てはまります。

この時もちろん店員の態度などは気にもしません。

店員はお店のコンテンツがよければ人が来るのは分かりきっているので、多少接客に問題があっても関係ないのです。

 


なんか悲しいなと思います。

土地の良さに甘えているというか、、、

たしかに何もしなくても客が来るなら何もしない気持ちはわかりますけどね笑

 


違うカフェの話になりますけど、仙台のあるカフェにものすごく丁寧な店員さんがいるんです。

普通店員の態度ってカフェの評価にプラスに働くことってないんですけど(今回のようにマイナスに働くことはあります)、その人が働くカフェの印象はその人だけと言っても過言でないくらい存在感があるんです。

私は本当にいろんなカフェに行きますが、店員さんを覚えているのはそのカフェくらい。

話し方も柔らかですし、何より食器の置き方が本当に優しくて。

地元のお客さんは間違いなく多いけど、仙台も観光地だから、今回のカフェも見習う部分があるんじゃないかなと思って引用しました。

 

 

 

私ももし未来にカフェを開くとしたら、そういう部分まで見られていると意識して働きたいものです。笑

 


最後まで読んでくださってありがとうございました。

よかったら次回も読んでください!

茶道教室ってどんなことするの??

 


こんにちはジックスです。

今回は前回伝えたように、茶道教室行ってみたいけどどんな雰囲気なのか、どんなことをするのかなどお話ししていこうと思います。

 


まずは茶道のお稽古ができる場所を探しましょう。

ネットで探したり、人から紹介を受けるの2択が考えられます。

難しいのは承知で言いますが、できれば知り合いから紹介を受けて行くほうがいいかと思います。なぜなら、茶道教室の雰囲気はかなり先生の雰囲気に寄ることが多く、知り合いの紹介を受けて行くほうが変な先生に当たる可能性が低いからです。

ただ、紹介を受けて行ったとしても人によって合う合わないは絶対にありますので、いきなりお稽古を申し込むのではなく体験という形で参加して、そこから入るか違うとこにするかを決めるのがいいかと思います。

 


さて当日、何を持っていけばいいのでしょうか?

服装としては上半身は特になんでもいいとは思いますが、ジーンズ、半ズボンはやめましょう。

ジーンズは畳を傷つけますし、ショートパンツは夏場など暑い時だと汗をかくので、汗が直接畳について不潔です。

また、清潔な白靴下を持っていきましょう。外で履いていた靴下のまま茶室に入るのはマナー的に良くないです。

茶道具については、袱紗(道具を清める布)、懐紙(お菓子を乗せる紙)、菓子切り、扇子(挨拶するときなどに使う)などがあるといいですが、まだ本格的に茶道を始めるかはわからないというのであれば最初から買う必要はないかと思います。恐らく貸してもらえると思うので、行く前に確認しておくといいでしょう。

 


やっとお稽古の流れの説明です。お稽古でやることは大きく2つだけで、自分がお点前するあるいはお客さん役になる、です。

お稽古は基本的に何人かの生徒さんがいるので、自分の番以外は人のお点前を座って見ています。自分の番が来るまで、他の人がどんな風にお点前しているのか、道具の扱い方などじっくり観察しておきましょう。茶道においては他人の点前を見るのもお稽古の一環です。また、見ているときはお客さんの作法(客法)の練習の場でもあります。お菓子の取り方食べ方、お茶の飲み方、茶碗の拝見など意外にもやることが多いので、説明を聞いて練習しましょう。

 


そろそろ自分の番が来そうです。そのタイミングになったら自分のお点前で使うお道具を準備します。最初は何を準備したらいいかはもちろんわからないので、隣の先輩などに手伝ってもらいましょう。

一番最初のお点前では、まず歩き方から教わるかもしれません。お点前中は基本的に座っているぶん、立つタイミングでは目立ちます。ここをしっかりできるかどうかでお客さんからの目線も変わるのでしっかり練習しておきましょう。

お点前が始まったらあとは先生の言う通り動いておけば大丈夫です。なんでこんな動きするんだ??って必ずなりますが、そこはもうロボットになったつもりで余計なことは考えないでやってみてください笑

ある時突然その行動の意味が理解できる日が来ます。

お点前が終わったら自分の使ったお道具を片付けます。

お道具は全部水だけで洗います。お茶碗も口をつけているけれど水だけで洗います。なので洗剤とか置いてなくても安心してください笑

片付け方などは稽古場によって違いますので、こちらも先輩に手伝ってもらいながら覚えていきましょう。

 


あとはこれを繰り返して行くだけです。

参加した結果良かったならそこへ通うもよし、違うなあと思ったら入らないという選択ももちろんよし。いい教室かどうかを見極めるなら、先生と沢山話すといいと思います。もしくは他の生徒さんと先生のやり取りを見ておきましょう。そうすることで自分に合った先生なのかどうかがわかわかります。

 


以上が簡単な説明でした。

少しは雰囲気などお伝えすることができたでしょうか??

いろいろ書きましたが、とりあえず難しいことは考えず言われたとおり動いておけば大丈夫です。笑

少しでも多くの方が茶道に触れていただければ幸いです。

 

 

 

最後まで読んで下さってありがとうございます。

内容バラバラですが他の記事も読んでいただけると嬉しいです!

ではまた次回お会いしましょう:)

 

 

 

茶道教室に行ってみた話

 

 


こんにちはじっくすです。

暑い日が続いてますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

こんだけ暑いと東北地方が恋しくなるばかりです笑

 


今日私は、友人の紹介で茶道教室に行ってきました。

そこでのできごとや感じたことなど話していきます。

 

 

 

今まで学生しかいない中でしか茶道をしていなかったのでちょっと緊張しながら先生の自宅へ。

入ってみるとまず驚いたのは生徒3人中2人が海外の方。

海外の方といっても茶道歴は2人とも10年近くあり大先輩です笑

 


茶道教室は先生によってだいぶ雰囲気が変わると聞いていましたが、ここの先生はとても優しくてユーモアのある方で、かなり和やかな雰囲気でした。

 


最初はまずほかの生徒さんのお点前(お茶を点てる一連の動作)を見ていたのですが、どれもこれも私の知らないものばかり。大学では4年間茶道をしていたので、かなり茶道を知っている気になっていたのですが、まだまだ知らないことがあるのだなと痛感しました笑

 


どのお道具も見るのは初めてだったのですが、中でも印象に残ったのが掛け軸。

書かれていた言葉はすいません忘れてしまったのですが、不思議なのはその掛け軸は大きいのに文字は右上に小さく書いてあるだけ。つまりほとんど真っ白なんです。

先生に聞いてみると、その掛け軸は滝を表していて、文字の書かれている部分が滝の流れ出す場所、真っ白な余白は滝壺に落ちた水の水しぶきを表しているそうです。

意味を聞いた途端部屋が涼しくなった気がしたのですから驚きです。

掛け軸の表現の広さを実感した瞬間でした。

 


しばらく見ているとせっかくですからやってみてはとご提案があり、お言葉に甘えてお点前をさせていただきました。

いざスタートしようとするとびっくりすることが。

先生と生徒さんでそのお点前の順序について意見が割れたのです。

普通に考えると先生が正しいはずなのですが、先生は自信がなさそうで後で確認してみるとのこと。

茶道は一生勉強という話はよく聞きますが、先生ほどのレベル、歴になっても勉強は終わらないのだなと思い知らされました、、、笑

 


さて無事にお稽古体験が終わり帰り道。

10年以上茶道をやっている方がこんなことを言っていました。

 


「茶道ってやればやるほど知らないことが出てきてびっくりするんだよね」

この言葉が今日一日で私が感じたことを集約している気がします。

4年やってもわからないし、10年やってもわからない、50年とかやってもまだわからないことがある。

その終わることのない探求、冒険が茶道の楽しみの1つなんだと思います。

とんでもないものに足を突っ込んでしまった気はしますが(笑)、私はその冒険を続けていって、いつか冒険の先にあるものが見えたらなと思っています。

 

 

 

読んでいただきありがとうございます。

今回はただの私の感想みたいになっちゃったので、次回に茶道お稽古がどんな感じで進んでいくのかを書こうと思います。もしよかったらそっちも読んでみてください!

なんでカッコつけちゃうのか

 

どうもじっくすです。

今日はただの雑談ですので中身はありません(いつも中身ないはナシです笑)

 

 

 

内容としてはタイトルの通り、なんで自分は変なところでかっこつけようとしちゃうのか、です。

 


私は地方で5年間過ごし、つい最近横浜へ戻ってきました。

地方にいたときはいろんなことに挑戦できたし、誰が自分をどのように見てようと関係ない、自分の思ったように行動するようにしていました。

例えば、本当に小さなことですが、老人に席を譲ったり授業中手を上げて発言するなどがそれに当てはまります。

実際に自分が正しいと思ったことを実行に移せるのはとても気分がよく、なぜ今までできていなかったんだろうと後悔すらしていました。

 


ところが関東に戻ってきてからはどうでしょう。

なかなか人前で発言することもできなくなったし、老人がいても知らぬフリ。

みんながそうしてないから、自分もそうするのをやめよう。

大学時代の自分が見たらびっくりするでしょう。

 


人と違うことをする、人より目立とうとすることがカッコ悪いことに思えてきて動けなくなってしまいました。

前の私は行動しない奴はカッコ悪いって思ってたのに。

 


授業中に手を上げて発言するなんて息をするようにしていたことでした。

今は手を上げようとすると息が苦しくなって、手が固まってしまうんです。

誰かに席を譲ろうとすると、足が固まってしまうんです。

 


なんか不思議です。

5年間はなんだったのだろうと。環境が変わるだけでこんなにも思考や性格が変わるのかと。

 


正しいと思うことができないのはとてもカッコ悪い。

過去の自分を裏切らないためにも、どうにか都会の中でも自分がしたいことを素直に行動に移せるようにしたいものです。

 

 

最後まで読んでくださった方、本当にありがとうございます!

もし共感できるなどあればコメントください。

ではまた次回お会いしましょう!

著 天祢涼  希望が死んだ夜に  貧困、そして希望とは…

こんにちは、じっくすです。

今日は1冊小説を読み終えたので紹介します。

 

 

今回紹介するのはこちら

希望が死んだ夜に 天祢涼 著

 

この小説はミステリー小説ですが、ただ人が死んだり犯人を見つけたりするような内容ではありません。

テーマは「子供の貧困」です。

 

 

神奈川県警刑事部捜査一課の真壁は、中学2年生の春日井のぞみが殺害された事件に召集された。

その被疑者は冬野ネガという中学2年生の女の子。

ネガは自分がのぞみを殺したと供述するも、動機は不明。

春日井のぞみは美少女で優等生、吹奏楽部でフルートを演奏する誰もが憧れるような女の子。一方ネガは貧困に苦しみ、お風呂も毎日入れなければご飯も十分に食べられない家庭に育つ。

一見するとのぞみへの恨みからの殺害に思われるが、ネガが頑なに言わないその動機とは何なのか。

貧困の根深さについて考えさせられるミステリー小説。

 

 

ではここからこの小説のポイントを、「想像」「貧困」「希望」の3つでお話しします。

1つ目は想像です。

刑事の真壁はある人物と協力し捜査を進めます。それが生活安全課の仲田です。

仲田は周りから奇妙だと言われ少し距離を置かれています。それは仲田が奇妙な操作の仕方をするから。普通の捜査では物的証拠を元に論理的に捜査を進めていきます。ところが仲田はあくまで被害者や被疑者の気持ち、状況を「想像」しながら捜査を進めるのです。

この小説においてはこの想像がかなりキーになってきます。

例えばネガはわざわざクラスの一番前の席を選んだにも関わらず、授業中はほとんど寝ていて成績もよくありません。この状況だけ見ればネガのことを変な人、不真面目なやつだと思うでしょう。実際ネガの担任はそんな彼女のことを少し嫌な目で見ているようで、ネガが貧困に困っていると相談してもほとんど相手にしませんでした。

では仲田はどうしたか。実際にネガが座っていた座席に座って想像するのです。どんな気持ちで授業を受けていたのかと。

私たちは自分の身に起こっていないことを普段想像しようとしません。想像しようとしてもできません。その人の置かれている状況にならない限り、その人の気持ちはわからないからです。でも。だからと言って想像しなくていいのかというとそれは違います。何かに対して意見を言うとき、その状況に置かれている人の気持ちを無視した意見や発言はその問題の解決に何の進展ももたらさないからです。

この小説では生活保護を批判する人の発言が何度も出てきますが、これも想像力の無さがもたらしているものです。

完璧にその人の立場や心情を理解することはできないですが、仲田のように少しでも理解しようと取り組む姿勢は見習わなきゃなと思わされました。

 

2つ目に貧困。

あまり小説の内容に触れすぎると物語の核心に迫ってしまうので自分の経験を交えた話をします。

私は恐らく日本全国でもかなり恵まれた家庭で育ちました。

高校は私立だったのでお金に余裕のある家庭の人ばかりでしたが、小・中では確実に周りに貧困家庭で育っている人がいたはずです。でも私は知りませんでした。みんな自分と同じような生活水準で生活しているものとばかり思っていました。習い事はみんなするものだと思っていたし、塾も皆行くものだと思っていたし、クリスマスプレゼントには欲しいものがなんでも手に入ると思っていたのです。

その認識が間違っているとわかったのは、大学で見つけたあるNPOに出会った時です。

そのNPOは貧困層の子供に学習に機会を提供するという団体。それを聞いて私は、「確かに塾は高いから行かない人もいるのは知っているけど、学校の教育と自習でいい大学に入っている人は沢山いるじゃないか。」と思ったのです。非常に甘い認識で、世間知らずでした。貧困層の子供は家庭では働く親の代わりに家事をこなすので忙しく、また下に弟や妹がいる場合はその相手をしなければなりません。遊ぶ暇も、勉強する暇も、酷いと寝る暇もありません。

話を小説に戻します。上で述べたように、ネガは授業中寝ることが多いです。それはただの怠慢なのでしょうか。本当は他に事情があるのではないでしょうか。この本では貧困層の子供の生活がリアルに描かれていて、私たちの貧困層への「想像」を手助けしてくれるように思えます。

 

3つ目は希望。

この小説の題名にもある「希望」は、いろんな意味を持っているなと感じました。

ネガの名前の由来は「希う(ねがう)」から取ったものであり、のぞみは望むから来たものと想像できます。また、のぞみはフルートが大好きで、世界的なフルーティストになるという希望がありました。ネガは高校に行きたいという希望がありました。そしてネガにとって正反対の世界で生きているように思えるのぞみは、お姫様のような存在、生きる希望でもありました。

ただ、忘れてはならないのは、希望の持つ二面性です。希望は生きる力を与えてくれます。その希望が大きければ大きいほど、人はどんなに辛い環境でも頑張ろうと思えます。だとしたら、その希望が消えてしまったらどうなるのでしょうか。

大人は子供より選択肢が豊富ですから、1つの希望を失ってもまた新たな希望を生み出すことは容易です。子供はどうでしょう。子供が見えている世界はあまりに小さく、その中で見出した希望の存在はあまりに大きい。私たち大人は子供に対して、世の中はこんなにも多くの希望で溢れているということを教えてあげる必要があると思います。

そうすればこの小説の最後のような結末にはならなかったのですから。

 

 

ここまでかなり長く話してきてしまいましたが、この小説は本当に多くのことを考えさせてくれます。社会問題について知りたいけどちょっと内容が重くて調べたりする気にならないというような人には是非お勧めです。

皆さん手に取って読んでみてください。リンクを張っておきます。

 

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

よかったら今までの投稿、次回の投稿も是非読んでみてください!

希望が死んだ夜に

チラシ配りの方法に物申したい

こんにちはじっくすです。

 

おひさしぶりです笑

最後の投稿からだいぶ時間が空いてしまいました、、、

 

新しい生活が始まってブログに触れる時間が取れなかったという言い訳だけしときます。笑

 

 

さて、今回の雑談は「チラシ配り」です。

久しぶりの更新でなんでチラシ配り?!と思った人、まったくその通りです。笑

ただ、社会人になって毎朝気になるのがチラシ配りの人たちの方法なんです。

これがどうしても気になる。

少しだけ私の雑談に付き合ってくれる人は最後まで読んでくださるとうれしいです。

 

私は大学生の頃、田舎にいたのでほとんど街中のティッシュ配りやチラシ配りを見かけませんでした。

ところが関東に来るとどうでしょう。朝のサラリーマンが多いのに合わせて、沢山のチラシ配りの人たちを見かけます。

朝早くから元気に声を出して、いくら無視されても頑張り続けるその姿には尊敬の念すら覚えます。私は朝元気がないので、目の前を堂々と何の反応もなく通り過ぎてしまって申し訳ないです。。。

 

 

ここで、なぜ今回のお題が「チラシ」配りであって、ティッシュ配りやうちわ配りではないのか気になった人はいないでしょうか?

これはわざとです。

人々が道端で配っているティッシュやうちわを受け取るのは、そのモノ自体に需要があるからであって、決してそこに挟まっている紙や書いてある広告に興味があるからではありません。

だからティッシュ・うちわ配りの人たちはとりあえず笑顔でありさえすれば世の中の需要的に勝手にもらってくれるんです。

 

ではチラシは??

残念ながらチラシはそのモノ自体にはあまり価値がありません。

生活の中で「あーチラシが欲しいなあ」と思うタイミングはまずありません。

チラシが価値を持つのはその「中身」です。

何か安くなるクーポンがあったり、チラシを見ないとわからないような情報があればそれを求める人は増えるはず。

 

それを念頭においてチラシ配りの人たちの発する言葉に注目してみると、

「町の最新情報でーす」

「~日からバーゲン開催でーす」

「無料でお配りしてまーす」

とかばっかりです。

 

これらはどれも、このチラシを受け取ることによってこちら側にメリットになるような内容を一言も発していません。

ただのバイトであって、別に受け取ってもらう必要なんて感じていないのならいいんですけど、せっかく朝っぱらから大勢の人の前で声を出すならもらってほしくないですか?笑

上に挙げた言葉を私なりに改善するとこうです。

「町に新しくできる、有名な~屋さんの情報を載せてあります。お早めに知りたい方は是非どうぞー」→町にとって何が新しいのかを伝えて興味を沸かせる。有名なら混む前に情報を手に入れときたいと思わせる。

「~日から始まるバーゲンで使えるクーポンが入っていまーす」→バーゲン始まるだけなら曜日さえわかればいいのでチラシもらう意味がない。バーゲンで利用できるクーポンや、お店ごとのタイムセールの時間が載っていることを知らせれば受け取るメリットが出る。

「~な情報が詰まった冊子を無料でお配りしてます」→何が載っているのかわかんないと受け取る気にならない。中身はなんなのか、それは無料であるとお得に感じるのかを伝えたほうがよい。

 

といった感じです。

道行く人がそのチラシを受け取るとどんなメリットがあるのかを言わないと、モノ自体に価値のないチラシはなかなか受け取ってくれないでしょう。

 

というようなことを考えながら、今日も眠たい顔して朝から頑張るチラシ配りの人たちの前を素通りしていくじっくすでした。笑

 

 

最後まで読んでくださってありがとうございました!

また近いうちに更新できればと思います!