ysajixのブログ

個人的な日記の延長です。気楽に読んでください!

また、同じ夢を見ていた 住野よる著

お久しぶりです。じっくすです。

今日は本の紹介をします。

 


紹介するのは

住野よる著 また、同じ夢をみていた

 


住野よると言えば「君の膵臓を食べたい」が有名かと思います。

彼の文章はとても読みやすく話が綺麗なものが多いので(君膵はそうではなかった)

いくつか読ませてもらっています。

 


では、この小説について

・大まかなあらすじ

・好きなところ

・おすすめな人

を話していきます。

 


内容紹介

主人公はとても頭のいい小学生の女の子、小柳奈ノ花

ある日彼女は学校の授業で課題を出されます。

「幸せとは何か」

彼女はこの課題について、いろんな人と対話をしながら答えを探します。

廃墟の屋上で出会った高校生の南さん。

怪我をしていた拾った猫を助けてくれたアバズレさん。

引っ込み思案だけど絵がとても上手な桐生くん。

奈ノ花のおばあちゃん。

果たして奈ノ花は無事自分の幸せを見つけることができるのか。

「また、同じ夢を見ていた」とはどういう意味なのか。

奈ノ花と共に幸せについて考えさせられる小説です。

 

 

 

皆さんは幸せについて考えたことがありますか?

私はないです。笑

小学生の時にこんな課題が与えられても、きっとサッカーをすること、とか友達と遊ぶこと

とか適当に考えていたと思います。

けど奈ノ花は違いました。

小学生ながら色んな人と対話して、ヒントを得ながら自分なりの答えを探していきます。

 


私がこの小説で好きな点は以下の通りです。

1.読みやすい

まず1つ目は読みやすさです。

主人公が小学生ということもあり、文章が平易に書かれています。

また、一人一人の登場人物の描写がしっかりされているため、頭の中で場面を思い浮かべやすいことも読みやすさに寄与しています。

 


2.奈ノ花を応援したくなる

この小説は大きく2つの場面で描かれています。

学校と放課後。

小学生のときは世界がこの2つだけで構成されているから、特に学校内の生活は大事ですよね。

ただ、奈ノ花には大きな問題があります。

自分の考えが絶対正しいと思っている。

他の人は自分より頭が悪い、間違っていると思っているので彼女は友達がほとんどいません。

数少ない友達も物語の途中で離れていってしまいます。

大人の目線で読んでいると、そんな危なっかしい奈ノ花を助けてあげたくなる気持ちが出るのです。笑

 


3.伏線の多さ

私が一番面白いと思ったのはこの伏線の量と回収の綺麗さです。

色んな人との場面が出てくるので1つ1つは点なのですが、それらが最後には綺麗に線で

繋がるんです。

伏線に気づかなくても十分面白いのですが、「この人のこの発言はこういうことだったのか!」と気づけた時の楽しさがあちこちにあります。

私はこの小説を2回読みましたが、結論が分かっているほうが登場人物の発言の意味がよくわかるので、2回目の方がむしろ楽しんで読むことができました。

ここを気をつけて読むと面白いという点を、少しだけ挙げさせていただきます。

・桐生という名前

・南さんが奈ノ花に教えてくれた一番素敵な話の内容

・おばあちゃんの口癖

・また、同じ夢を見ていた

もしこの本を読む方がいたら以上の項目に気をつけて読んでみてください!

 

 

 

さて、最後にこの小説がオススメの人を紹介します

・読みやすい小説を探している

・懐かしい気持ちになりたい

・幸せについてヒントがほしい

・読んだ後気持ちのいい小説を探している

 


以上です。

 

 

 

皆さん如何だったでしょうか。

興味持っていただいた方はリンク貼っておくので是非読んでみてください。

ではまた次回お会いしましょう!

 

また、同じ夢を見ていた (双葉文庫)