絵画と人は似ている??
こんにちは、じっくすです。
今日は最近ハマっている美術館巡りについて、私なりの楽しみ方を話したいと思います。
皆さんは美術館に行ったことがあるでしょうか??
私はここ最近まで行ったことも無ければ行こうと思ったこともありませんでした。笑
そもそも絵が下手で、なんとなく絵というものに抵抗があり、どうせ見ても意味わかんないしなーって思ってたんです。
内容がズレるので詳しくは書きませんが、ある日「原田マハ」という作家さんを見つけました。その作家さんは絵画などを題材に小説を書く方で、その人の小説を読んだ瞬間絵画に興味を持ち始めたのです。
ちょうどその頃私は時間を持て余していた時期であり、美術に疎い私でも聞いたことのある“フェルメール”が上野に来ていたため、ちょっと美術館に行ってみることにしました。
フェルメール展はかなりの人で溢れていて、絵の数もとても多く少し疲れるなーと最初は感じていました。
ただ、音声ガイドが石原さとみさんということもあり、あーいい声だなーなんて思いながら歩いていたんです。笑
あれ、なかなか有名なフェルメールの絵が出てこないぞ。と思ったとき、急に雰囲気の違う部屋が現れました。そこには日本で初の7点のフェルメール作の絵が飾られていました。
部屋自体は暗いのに、絵だけはとても明るい。もちろんライトが当たっているから、という理由もあるのですが、これはどうやらそんな人工的な光ではない。密閉されている部屋なのに太陽の木漏れ日のような優しい自然の光を感じるのです。
絵を見ていてようやくわかりました。フェルメールの絵自体に優しい光が描かれていたのです。私は衝撃を受けました。ただの絵から優しい光を感じるなんて。絵具だぞ??と。笑
でもそれを実現させるのがフェルメールの絵でした。絵の中の女性たちは皆窓の近くで何かをしています。ミルクを注いでいたり、お出かけの準備をしていたり、男性とお話をしていたり。彼女たちは窓から差し込む光を浴びて、生き生きとしているのが伝わってきました。
この絵を見たとき、私の中で絵画の価値観が変わりました。
他にもこんな素晴らしい絵がこの世にあるのだとしたら、出会ってみたい!
今までは、絵画鑑賞は理解しなければならないもの、知識がなければならないものだと思っていました。もちろんそういう楽しみ方もあるはずです。
ただ、私にとってはもっと単純なものでした。
“ワクワクするような絵に会ってみたい。”
それは新しい経験を求めたり、新しい人との出会いが好きな私にとってぴったりな絵画の楽しみ方でした。
ここ最近で気に入った絵は、今現在開催中のクリムト展で見つけた、「ヘレーネクリムトの肖像」という絵です。
よくポスターなどで見るクリムトの絵は、強そうで怖そうな女性が豪華な服を着ている印象でした。実際クリムトは、女性の地位をもっと向上させたいという想いもあったようで、そのような絵を描いているのはわざとだったみたいです。
ところが、この絵は、クリムトのどの女性の絵とも違う温かさに溢れていました。
しっかりとした遠くを見つめる眼差しは、当時6歳だった少女をより大人びて見せます。顔立ちは大人なのに、服装はひらひらしていて、髪はおかっぱで、中身はやっぱり子どもなんだという点に安心感も覚えます。そんな少し背伸びしている少女を包む風景は、温かい光のようで、クリムトが少女のことを可愛がっていたことが伝わってきました。
ミュージアムショップでその絵のポスターカードを買って帰ったのは余談です。笑
フェルメールの絵も、クリムトの絵も、いろいろ書きましたが専門家から言わせたら違う解釈だったりするのかもしれません。
ただ、それは関係ないなと私は思っています。知識重視型の人からしたらそう言った専門的な視点の知識は大事ですが、私が絵を見るのはいい出会いを求めるから、ただそれだけです。
この点は人間に似ているかもしれません。ある人に対する印象は、人によって全然違うはずです。その印象に正解なんてあるわけありません。どの印象だとしてもその人を表しているのは間違いないですから。
美術館は本当にいろんな楽しみ方ができます。
スタンプラリーのように中身重視というよりは、多くを回ってみる楽しみ方もあるだろうし、有名な絵を見てみたい!という楽しみもあるだろうし、もっと知識を身につけたい人もいるだろうし、音声ガイドを聞きたいんだ、という人もいるかもしれません。そして私のように、いい出会いをしたいという楽しみ方もあっていいはずです。
みなさんももし時間があれば、近くの美術館に行ってみてください。
そこでは意外な発見や出会い、自分なりの楽しみ方が見つかるはずです。
絵画に興味を持ったきっかけになった、原田マハさんの本を載せておくのでそれもよかったら読んでみてください!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
また次回お会いしましょう!